「妄想の悩み」  2004/9/12

わたしはしばしば、人の話が理解できない事がある。
レストランでボーイさんがメニューの説明している言葉も聞き取れない事があるし、自分の脳に自信がないので、あえて努力して聞いても無駄かと思い、分からないまま聞き流してしまう事が多い昨今である。

先日の占いでは、いつもの数倍、話の内容を理解できなくて、会話が通じ合えなかったが、私の脳の欠陥がどんどん酷くなっていると、不安になった。
話の概略だけはつかめたつもりなので、その時の相談内容を書くことにしたい。

色んな霊能力者や占い師達に沢山観てもらったという、32歳の独身男性の相談である。

私の働いている店で5人の占い師から鑑定してもらい、3人の占い師からは、彼は32歳で結婚相手が出ると言われ、二人の占い師からは33歳だと言われたが、どっちが本当か?
自分は既に32歳なのだが、まだ結婚相手が出ないのはどういうわけか、私に抗議をするような勢いで、話が始まり、話のうまくない私は、心の中でたじろぐだけだった。

それぞれの占い師達の彼への占った内容を話してくれたが、タロット占いでは、彼の奥さんに成る人の容貌は、卵形の顔立ちで色白な小柄な美人で、霊感もある頭の良い人だと言われたとのこと。
また、霊感占い師は、彼には、霊感を備えた美女が自分を透視して観察しているため、その美女の念が原因で頭痛になっていると言われ、その事を何度も繰り返し力説された。

占いで、彼の頭痛は永遠に治らないといわれた事や、お客様御自身も霊感があり、霊感のある美女から透視されるほど関心を持たれている事が、お客様を頭痛にさせていると言われた。

霊力で透視されている事も盗撮になるそうで、法で罰する事もできると、占い師から教えられ、彼もそれを信じ、わたしにも同意を求めていた。

「あなたの霊感はどの程度ですか?」と聞くと、かなり凄いと霊能力者にも色々な占い師からも言われていると言う、彼の感で私の占いを当たると感じて頂いたそうだ。

『もし私の占いが、お客様にとって外れていると思えるような事を言っても、私の占いを当たっていると信じてもらえるんですか?』と、ちょっと皮肉な質問をしてみた。

「占いは外れる事はあるかもしれない。でも僕には霊感はあるんだ。ほら!手相のこの線が霊感がある線なんだ」口ごもりながら、彼は自分の右の手を見せながらそう答えてくれた。
『あなたの霊感が本当に凄いならば、きっと私の占いもかなり立派な物と言えそうで嬉しいですが、もし私の占いが外れたら、あなたの霊感も当たらない占い師を間違って選んでしまったという事になってしまうんでしょうね?』
(不明瞭な言い方だが、お客様の霊感の力の有無を、認識してもらいたかったのである)

お客さまは、考え込んでいるのか、黙りこんでいた。

占い師達から言われた言葉から、自分の思い込みをどんどんと強めていくお客様なのだから、できるものならば彼の思い込みを、私は壊したかった。

彼を透視によって観察している美女の念で、彼は酷い頭痛になっていると信じているのだが、彼は占いで、どうしたらこの美女の念を取り外せるか知りたがった。
(酷い頭痛で仕事も出来ない事が多く、MRIでも検査をしたが異常なしとの事)

彼を思う美女の透視など、妄想でしかないが、私もそこまでは言えなかった。
彼の心を目覚めさせる占いが出来れば理想である。
お客様の質問をそのままストレートに占いにかけても意味がない。
彼を喜ばす言葉を言えば良いとは思えないし、彼を透視し観察し続けている美女の存在などないと言っても納得してもらえないだろう。

そこで、この人にどう答えるべきか?と易神に祈った。

天文  風山漸   之卦   沢風大過      本卦 沢地萃
      
            主爻   風沢中孚      主爻  風地観
            互卦   乾為天        互卦  風山漸
            伏卦   山雷頤        伏卦  山天大畜
人文  山地剥

地文  地沢臨 (望む)
天地  風沢中孚(愛情)

この卦から彼が思いを寄せている好きな女性が、実際に存在している事がわかった。
女性が念を持って彼を透視していると言うのは、彼自身が相手を惚れてしまった為に、そう思うようになっただけで、占い師や霊能者の同意が、彼の妄想をますます美女の透視を確実に信じるようにさせたと言える。
さらに相手の女性は、彼を個人的な身近な知人として見ていない。
それは、本卦の「沢地萃」の卦が示す。この卦の意味は、大衆の中の一人の存在という意味で特定した存在ではない。
彼には強い恋愛感情があっても、彼は積極的に出るのではなくて、あくまで観察してじっと見るだけの消極的なものだと、彼の関心の寄せ方として示されていた。

彼が、彼女の念で透視されると思っているのは、彼自身の惚れた思いがそう想像しているだけなのである。
実態はこのような状態なのだが、頭痛とか神経の不安は、彼女が彼を透視しているという彼の妄想の大きさを示す。

もし彼女の念や透視を、彼が望まないならば、彼が彼女への思いや関心を消す事が先決であると、易はアドバイスしている。
どう彼に答えるべきかは、之卦の位置に示されたのである。
この位置には、沢風大過と風沢中孚という、自分の気持ちを相手に向けないように、とお客様に伝えるように、と易神の私へのメッセージが入っていた。

相手に自分の気持ちが向けば、人の思いと言うものは相互作用するものだから、
彼さえ、自分の気持ちを彼女から外す事が出来れば、彼女の想いも彼に届かないというのである。
テレビのチャンネルと同じで、こちらがチャンネルをその番組に合わせなければ、その番組の電波を観る事が出来ないのと同じで、人間に対する関心もこちらがその人から興味を外せば、向こうもこちらに念を送る事は不可能だと言う事なのだと説明をした。

「あなた自身が女性を遠くからいつも観察している状態ですよ。彼女からはあなたの存在にあまり気付いていないのですが・・・」というと、相手の女性は、芸能人だと言う。

お客様は運命論者だったので、私の話を理解してもらえるとは思わなかったが、
彼は、人生や未来が全て、ドラマの脚本どおりに進むと信じ、我々はその脚本どおりの運命から逃げる事が出来ないと思っていた。
彼の未来が書いてある脚本を読む事によって、彼の未来の奥さんの名前や容貌を知る事が出来ると信じているのだが、そう信じる人は結構多いようである。

自分の人生が、決められた脚本どおりにしか生きる事ができないならば、全ては決まっているのだから、何の工夫も努力も要らないはずである。

彼の中に溜まり続ける沢山の妄想を、今後、彼はどう整理するのだろうか?
毎週のようにか、あるいはもっと頻繁かもしれないが、そのお客様の姿を私は毎回お店で目にする。
もちろん、もう私の占いには来ない。

もっと占い師達が正義感を持って本音で語ったら、彼は目覚めるのだろうか?
誰がどのような言葉で彼の気持ちを挑発しても、彼の思いは彼自身の思考が作り出すのだろうと思う・・・・。

彼の妄想を聞きながら、疲れを覚えた私だったが、私自身の日頃の想いも、妄想のたぐいに過ぎないのだろう。

妄想と捉われと夢の違い・・・・、は、何でしょうね?

余談

雰囲気の良い、優しい笑顔の女性が、「覚えていますか?」と声をかけてくださった。

懐かしさを感じたが、私は覚えていないのだった。
恋人がトラックの運転中に交通事故で高速道路から落下して即死したというお客様だったのだ。
以前の頃と見違ったほど、明るいオーラがにじみ出て、こんな美人は前に来た事がないと思えるほど、お客様が美人になっていた。
依然いらっしゃったときは、暗い表情で涙が溢れていて、占う事も恋愛運などその気になれないと言って占わなかったのだが、今回は元気が戻ってきたらしく、恋愛の運勢を見る気になるほど元気になっていらっしゃり、私は、お客様が元気な気持ちになっていた事が嬉しくて感激した。
易日記を読んでくださった人たちが、恋人を交通事故で失った話を読んで、気の毒がり、彼女を心配してくださるメールが来ていたので、彼女が大分元気になっていた事を、皆さんにもお知らせしたいです。
彼女に、まだ新しい恋人は見つかってはいませんが、エネルギーが出てきたので
良い人生を歩めると信じます。
心が絶望しているとき、吹っ切れたとき、同じ人物でも別人のように顔は変わるんですね。

今日は、占い師さんから算命学という占いで、私を鑑定していただいた。
私の生年月日だけで占うのだが、私の両親と夫の性格が当たっていて驚いた。
生年月日が、自分の両親や兄弟や結婚相手の性格まで把握しているそうだ。
それって、凄い事ですよね・・・・。
私の夫は、奥さんに厳しく文句の多い性格で、自分自身を可愛そうだ!という事を口癖にし、本心からそう思っている人だといわれた。
実際、私の夫の口癖は「かわいそうなおとうちゃん!」である。
私の家族をここまで言い当ててくれた占いは、今までなかったので感激した。
私が優しすぎる性格なので、私が結婚した相手は誰もがそうなってしまうとも言われた。
私の身近な人は、皆増徴してしまう運命を、私が持っていると言う。
「そうか・・・・私がおとなしいと皆そうなってしまうんだ!」と、翌日にも感動は続いていた。
人はとかく、相手がおとなしいと、もう一方は図々しくなっていくらしい。
これからは、この運命を打破していく為に、私も強くなりたいと思った。
この部分を、わたしの夫が読んだら、とんでもない事をぬかしていると私を情けなくおもうでしょうが、この占い、凄い当たっていると思うのです。

私の性格は良い事ばかり云われました!^^v
わたしは、七夕の織姫さんなんですって♪^^
織姫だといわれただけで、もう大喜びの私です。
私には孤独の星が人の三倍もあるそうです。
そんな事を云われると、自分を哀れんで、泣けそうな気持ちになりました。
不思議なものですね。
自分は本当に孤独だわ、って心から思えるのですが、家族達は一声に「バカいっているよ!」と、私の気持ちを理解してくれません。(こんな家族の対応だって、私には孤独な事ですよね?)

織姫は、とても人生の悲しみを知っているそうで、とても孤独で寂しい人だそうです。
なんてロマンチックな私なんでしょうと、かなりウキウキしております!!

当たっていると思います。^^v

涙でいっぱいの織姫より