私の易の師匠は93歳になるが、易を読む力は未だに超人だとおもう。
私が最近興味を持ち始めた、D流の合気柔術を占うと、武術の事を何もご存じない師匠が、「これが武術と言えるのですか?武術は戦うものでしょ?この武術は戦っていませんね、この武術は特殊で戦おうと戦おうと思うと技は効きません。自分の力を入れないと相手も力が入らないんですね、どこを狙うかも判りますよ。簡単に殺すことも出来ちゃう武術ですね。S先生?あぁ、こんな人がいるんですね!!!この先生は神様も天才武術家だと言っていますね。でも教えたくないねこの先生、、、仕方ないですよ、教えたって出来ないと言っていますよ。あなた、この先生に会うべきでしたね!もし私が若くて動ける体だったら、習いに行きますよ」と、静かな口調でおっしゃっていた。
S先生は今から10年前に95歳でお亡くなりになったが、本やこの先生をご存知の方々からお話を伺うと、私の易の師匠が易だけでここまでS先生の合気術の技を見抜いていることに,いまさらながら師匠の読みの技は人智を超えてると驚く。直接、師匠が易を読んでいるのを拝見すれば、答える内容があまりにも細かくわかるのだが、こうして事後報告のような説明では、常識をうたがわれるので、まさかそこまで易なんかで判るわけがないと思われて誰にも信用してもらえないと思うが、この師匠の易を読む力は神さまの域だと、私は思っている。
「易は、生き物なので、占っている時に、答えはインスピレーションのように降ってきます。占って日が過ぎたものを見せられても、それはインスピレーションが届いていないので答えが本物で はないのです。本当に正しい答えは、占っているその時に降りてきます。だから占っている本人が一番答えを感じやすいし、傍で見ている人もインスピレーショ ンを感じやすいのです。だから自分の前で占ったもの以外は読みません」と、易の先生は昔から毅然とそう語って来られた。
私は師匠の語るインスピレーションの 説を信じる気持ちと、易の卦を見れば、卦の意味さえ知っていれば、インスピレーションが無くても易は読めるに違いない、と、思う気持ちもあったが、師匠の前で占ったもの以外の卦を質問することは出来なかった。
先生について易を習い始めてから 10年間は、私が家で占っても判読できないもどかしさで、早く易の卦の意味を知りたい焦りがあった。
先生は、私の焦る気持ちにもクールだった。
「易はゆっくりと出来るのが良いのですよ」と、先生はおっしゃる。
「木と同じです。早く成長する木は、細くてひょろひょろした木に成りますが、大木にはなりません。大木は根を張ってなかなか育ちませんが、ゆっくりと大きくなります。早く育つ木は大木になれません。だから易も直ぐに出来ない方が良いのですよ、ゆっくりと出来るのが良いのです」
易を習ってから、すでに30年 近くたつが、未だに、先生の解釈を聞くと、なんでその卦にそんな意味がある事を今まで黙っていたのか、できるだけ易の卦にある意味を教えてもらいたかった、と思ってしまう。
だが、私の先生は、「易の卦を我々のように読める人は他には居ないと思っていい!習って簡単には出来るものではないが、やはり独学では深いところまでは到達できない。教えてもらえば出来るものでもなく、本当の答えは天のほうから送って来てくださる」と断言される。
「だからこの卦の意味はこうだ!と 意味を限定して覚える必要もないし、今聞いた解釈や意味をメモしてはいけない、顕在意識で覚えている意味を当てはめて判断したものは本物ではない!記憶が消えても潜在意識は忘れていません。易の答えは潜在意識が答えるべきものなのです。細かい説明を聞いても、その意味がそのまま次の易の卦のときに同じように使えません。ただ易の卦の色合いだけを知っていればよい」これが先生の教え方だった。
一般の勉強と違う価値観、覚えなくてよい・メモしてはいけない・忘れてよい、という指導を、半信半疑でついて行ったが、先生が老人ホームに入る頃、「良く着いてきてくれましたね、あなたのおかげで楽しかった、ありがとうございます」と涙を滲ませておっしゃってくださった。
確かに、易の運勢判断というのは、不思議なくらいに占っている時が一番よく判る。
お客さんから、鑑定後数ヶ月ほど して、私の占った答えが当たっていたという詳しい報告を頂くことがあると、その当時の易の卦を確認の為に出して見る。
当時私が難なく答えた易の解釈 が、日が過ぎているだけで、同じ卦でありながら、まったく意味が掴めず、この卦でどう答える事が出来るのだろうか、と悩んでしまうことがしょっちゅうある。
鑑定時に、易の答えは天から届いているのだから、易の答えが判るのは当然なのだろうが、後からその時の卦を見ると、意味がちんぷんかんぷんなのだから、易をしっかりと読めて当てていた事実を知ると、「よくこの易の卦からこんな判断が出来たものだと」自分で自分に感心してしまう事もある。
自分で当時占った過去の古い易の卦を見直して、鑑定時のように深いところまで読めない事は多いし、私の師匠も、古い易の卦をみると何の事を言っているのかわからないわね、と話されていた。
この、占っている時に、易の答えは 向こうから送られてくる、という易の先生の教えを私は信じていたのだが、本当にそうだったと、証明された事が起きた時には、本当に驚いてしまった。
日頃から人の能力というものは計り知れないものがあると思っていたが、思うとか信じるだけでは、やはりそれは信仰と似ていて、絶対的なものではない。だから、本当だという現実的な事実を体験できことは、自分自身の意識がさらに確定的となり、信じる気持ちが安定したと思う。
その出来事は、初めて鑑定にいらっしゃったお客様を占っている時だった。
わたしが筮竹を裁きながら占っている時、 出た2つ目の卦をみながら、一つ良くない卦がでたが、これはお客様には言わない事にしようと思っていた。
なぜ言わないようにしたのか、それはそのお客様が相談されていた運勢が、すごく幸せな未来が約束されているほど理想的な運勢だったから、少しくらいのマイナス部分を語ることで、よい運勢を選ぶことに水を差してはいけないと判断したからだ。
そのお客様の性格から、少しでも良くない部分があると、せっかくの良いものを選べないから、あえて一つくらいの良くない部分は言わない方がいいだろう、そう思っての判断だった。
それでよい運勢だけを力説してお客様に話していると、お客様が「自分にはオーラが見えるんです、先生が 占っているとき、この場所のところで、言わないことにしようと言う言葉が感じられたのです・・・」とまさにお客様が指摘した言葉が、易の卦のヒミツにしようと思っていた、その易の卦のあたりを手で撫でながらお客様がおっしゃった。
『一体、あなたは何なんですか?』驚いて質問すると、その方は、ヒーラーのお仕事をされていると話してくれた。
じゃあ、このときに私が占っていたときは、どんなオーラを感じましたか?3件の占ったものについての オーラを訊くと、お客様が答えるオーラというものが易の卦の色合いと見事に共通して いたのだから、仰天してしまった。
お客様は、私の腰痛の為に、ホメオパシーの錠剤を3種類持ってきて下さり、試しに飲んでみて一番効果のあるのを良かったら注文するといいですね、とおっしゃるので、効果があるかどうかは占いで判るので、前もってその効能を占わせていただいた。
私はでた卦に関して何も答えずに、 「ここではどんな風なオーラを感じましたか?」そう訊くと、お客様は、ニコニコと柔和な優しい顔で『小さな人達が沢山集って踊っている姿が見えました』と、答えて下さった。そこに出ていた易の卦は、雷地豫・沢地萃・兌為沢、まさに小さな人達が沢山踊っているという意味の易の卦だった。
私は、易を陰と陽の記号の並びを目で見て、記号を言語化してから、意味を納得して読んでいる。
インスピレーションといっても、 ただ感じるもので実体の無いものだから、本当に天からインスピレーションなるモノが降っているかどうかの保障はないとも言える。
だが、このお客様は、私が易を 建てている最中に出てくる易の卦と同じ意味を持つ画像や映像やオーラをはっきりと観る事が出来ていた。
いかに、易の答えが、占っている 時に天から降り注いでいるのかという事を、このお客様を通して神様が教えてくださったと、思えた。
だから、占ってから時間の過ぎた易の文字だけを書いた紙 を見ても、オーラは降り注いで居ないので、天からの協力が降って居ない時の易の答えを読む事は難しくなってしまうということなのだと、納得がいった。
私の易の先生のおっしゃるとおり に、その場で占ったものが本物の答えで、占った卦の紙を見せられてもその答えは本物からは遠いというのは、そういうことだったのだ。
太陽があまねく大地を照らすように、天からも求めるものすべてにアドバイスまで降り注いでいるのですね。
余談
アメリカ大統領選挙、ヒラリーさんは敗北宣言をしましたね。
今年のお正月ごろオバマ氏とヒラリーさんの選挙戦を占っていたのです。
オバマ氏もヒラリーさんも油断しやすい気質で、油断さえしなければ、ヒラリーさんのほうが有望だと当時の易には出ていたのです。
しかし、ヒラリーさんの発言で状況は変化して行ったようです。主婦層から圧倒的に人気だったヒラリーさんでしたが、彼女の失言発言を見ながらヒラリーさんへの信望が減ってしまい、未来の大統領選挙でも、ヒラリーさんは今までのような主婦層からの人気を得る事がちょっと難しくなってしまったと最近の易に出てしまいました。
勝負事の運勢は、出方次第で大きく変わってしまいます。
今後のヒラリーさんが未来の大統領選挙にでても、当選する可能性はさらにうすくなりそうな気配ですが、作戦家のヒラリーさんですから、
より聡明な作戦で巻き返し、人望を獲得できれば、今の段階では弱まっているヒラリーさんの未来の運勢を変化させることも可能なのだろうと思います。
ちなみに私の腰痛と足痛のしつこさに関しては、まだ悪い運勢に翻弄されっぱなしで、情けないです。