「外国のある国にお子さんを置いてビザなしで日本に来た女性の相談」2003/11/16

やみルートできたために本国に帰国できない状態であるという。

彼女を気に入ってくれた日本の男性と結婚しているが偽装結婚で愛はなく、8歳の子供を引き取るために国に帰ることを希望していた。

自分の希望が叶うのかという質問だった。

子供を引き取った後は再婚するつもりですか? と質問をすると、

「それは、あなたの占いで答えるのが仕事だ。私は答える必要はない」と

舌を何度も出して露骨に感情の不快さを見せながらヒスッテリックに答える。

彼女の話し方を見て、

改めて、日本人の人柄のやわらかさを再認識させられた。

私のお客様たちは、「私の占いが当たらなかったらどうしょう!どぶ銭だと覚悟して下さいね」と占う前に私が言っても、ニコニコして下さる方ばかりで、実に奉仕的なお客様に恵まれている。

で、この外国の女性は日本の夫と離婚できるかの質問では、夫が離婚を望まないと出た。

「望まないのはわかっている。わたしは離婚することを決めているので、離婚できるかどうかを知りたいのだ」とイライラして言われた。

いったん母国に行って子供を連れて必ず戻ってくると約束すれば、離婚してくれるだろう。

そういって欺くしか離婚の可能性はないと答えると、

自分もそう思っていたと、嬉しそうに微笑んだ。

生きていくためだけに結婚したと、はっきりと言う。

国に戻って、そこで外国人と結婚して、子供を育てる経済力を認めてもらえば、子供を引き取れるし、結婚後よその国に行って暮らすことが彼女の夢だそうだ。

同国人は性格が短気で不遜な男ばかりなので、大嫌いだと言う。

子持ちでも若くて美人のために、言い寄る男性は多いと占いに出ていた。

既に、この占いの鑑定代金も、同伴の日本の男性が彼女のために支払った。

この男性は彼女の幸せの為ならばどんな事でもしたいと、前回ひとりで占いに来て私に語っていた。

彼女は自己中であなたのことを愛していないし、ほかの男性と結婚するのに

彼女の帰国のための費用も負担するのですかと聞くと、彼女さえ幸福ならばそれでいいという男性だった。

男性の瞳は泣いた後のような悲しさがにじみ出ていたが、今回は彼女がそばにいる為か、前回のときよりも男らしかった。

男性が通訳のときに口ごもり、言葉を捜して沈黙すると、女性は露骨にイライラとし男性の話し方の真似をして、不快感を現していた。

露骨に男性を見下しても、男性は忠実な飼い犬のように従順だった。

惚れた相手に対して相手がまったく自分を愛していなくても、どんなことでもして尽くせる愛の不思議さを目の前で見せられ、不思議な気持ちだった。

女性はブルーの冷ややかなまなざしで男性を一瞥すると、不愉快で耐えられないという表情を見せながら、彼女の男性問題に関する占いの回答を、彼がごまかして正直に通訳していないと言って怒った。

「そんなことはないですよ、彼はとっても誠実で彼の協力によってあなたは幸福に成れるのだし、彼はとっても正直です」と、私がつたない英語を使って言うと、

女性は黙ってうなずき、男性ははずかしそうにうつむいていた。

報われない日本の男性の犠牲的な想いが不憫だったが、彼は愛しているだけで幸福なのかもしれない。

男性は、良い人と結婚できると占いに出て喜ぶ彼女を寂しげにみつめていたが、喜ぶ彼女を見て一緒に喜んでいた。

男性の愛はこんな風に好きになると自分を犠牲に出来る人がいるが、女性が男性にそこまで尽くす話はあまり聞かない。

女性は子供に犠牲になり、男は女に犠牲になるように、種族保存の遺伝子がそうさせるのかもしれない・・・。

美人で若いという条件があれば女は男性次第でお金がなくても

何とか思いのままに進めそうだ。

(器量に自信のない人は羨ましく思うだろうが、美人であればあるほど最後まで幸福になれる人は少ない。幸せに見えるのは美しい旬の時だけという人が多い。なぜなら、自分の美にとらわれすぎる女性は自分の価値を美だけに置く傾向が強く、コンプレックスがない為に傲慢で自己本位になりやすい為である。だから、すごい顔のおばさんたちは結構幸せそうに、年をとっても生きているでしょ?)

思い通りに進んで行けそうな彼女の未来を占いで見ながら、人の人生が

バーチャルの世界を生きているように思えた。

惚れている男性も脳が惚れる悲しさを体験しているに過ぎないような、そんな風に見えた。

もしかしたら我々の経験はすべてマトリックスの映画のようにバーチャルなのかもしれない。

人生が終わった後に悩んだ過去を思い出せば、そんなにムキになる事もなかったと思うのではないだろうか。

終わっていく現象にとらわれて苦しむ人間の感情は詩人のように繊細でロマンチックなのかもしれない・・。

人は自分の人生にロマンを感じたい。

だから、あがくし、こだわるし、美や愛を求める。