「怖がられた私」  2004/7/18

昨日は、大声で怒りと不快感を露骨に出して話す男性のお客様を鑑定した。
会社でも、後輩が先に出世して、上司からは、彼を首にさせようという働きかけをされ、この会社で働くことの将来性などを占ったのだ。
当人の仕事振りの会社側の評価を占いで指摘すると、ますますお客様は怒りを抑えきれない状態になり、「一体、会社って誰の事だ!!」と、私に対して憎しみをぶつけるような話し方だった。
感情を抑えられないお客様の性格に、私も神経を使いながら話したが、鑑定が終わると、
名刺を下さいと言われた。

名刺を差し上げると、「うわ~~~っ!!怖い名前!あなたは普通の奥さんでしょ?」
と、質問された。
「はい。普通の奥さんです」
「なんで、こんなやくざの姐さんのような名前をつけるんですか?全然イメージがあわないですよ!龍なんて、やくざみたいじゃないですか!あなたには、優しい名前があいますよ。絶対にこの名前は止めた方がいいですよ!」

「わたしの先生が下さった名前なんですよ。私も名前を頂くのをお断りしたほど、当時は
龍って、とんでもない名前だって思ったんです。
龍の顔って怖いですからね。
人相は心を表すから、龍が良い心とは思えないと思ったんです。
でも世間では、龍って、神様のお使いとか言われて、神社仏閣で祭られたりしているし、龍を信じる人って多いんですよね。で、今ではこの名前に慣れてしまったんです」

「又占ってもらいに来たいんですけど、やくざの姐さんだったら怖いんですが、本当に普通の奥さんですよね?」

「ふつうの奥さんですから大丈夫ですよ」

私を怖がって、何度も念を押して「やくざの姐さんではないかと」確認なさったが、
名刺を見たとたんに、お客様の態度がとても優しい態度になり、私を誉めまくってくれるようになった。

人の機嫌をとるのは苦手に思えるお客様だったのに、あまりの物腰の低い、感じの良い態度に、人格が入れ替わってしまったのかと思えた。
あんなに緊張する相手から怖がって貰えるとは、人はわからないものだ・・・・。

どう見てもおばさんにしか見えない私の年齢を聞きはじめ、自分と同じ年でしょうと言うので、5歳さばを読んで若めに答えたが、綺麗だとか若いとか、結婚するならあなたのような人がいいとか、あなたを、奥さんにできた男性は幸せですよ、とまで、おっしゃるのである。

誉め上手の人間でもここまで言って下さる人はいないし、誉めすぎる台詞に真実性が感じ難がったが、あれほど感情的な人で、会社の仲間や上司が頭を抱えこむほどの嫌われ者から、ここまで、気遣った言葉を頂いて、私の名前の「清龍」が、やくざの姐さんの名前に思えたんだろうと思った。

昔の私も「龍」と言う名前が気持ち悪いと思っていた。
自分の先生の雅号は光龍と言うのだが、先生の下さるお手紙の差出人の名前が、光龍と書かれて来たが、私は先生にお手紙を出すときに、この名前を書くのは失礼だと思っていたのであえて先生の日頃使わない本名を宛先に書くようにして、龍と言う字を書かないように気を使っていた。
郵便屋さんに、変な名前を見られたら恥ずかしいだろうと思ったのだが、先生は龍と言う名前を恥じていなかった。

「龍」と言う名前、確かに私らしくないかもしれない。